今日は、13日の金曜日。 朝、KENSINGTON CLOSEのレストランで、カメラマンの小川義文さんと、コー ディネートを頼んでいるスティーヴ・ミハラと3人でイングリッシュ・ブレクファス ト。ホテルに、ローバーに借りる予定だった、白のレインジ・ローバーが届けられて いた。ホテルのパブの片隅においてあるプールテーブルを使い、フェイセズの「玉突 きリチャード」のイメージ写真を撮影。これは、ぼくのアイディアだ。 ジミ・ヘンドリクスが、死ぬ前の日、ガールフレンドのモニカと買い物したケンジ ントン・マーケットへ行き、それから近くのレコードショップでCDを買い込む。 ストーンズやエリック・クラプトン、ロイ・ハーパー、さらに多くのパンクバンド が出演したことで知られる100クラブでビールを飲む。ジイさんたちのバンドがジャ ズをやっていて、こいつがイカしていて、客も満員。 第1期マーキークラブは銀行になっており、ピンク・フロイドがハウスバンドをつ とめたUFOクラブはさえない映画館になっており、「クラッシュ」を上映していた。 ストーンズが『ベガーズ・バンケット』のパーティに使ったホテル・ゴアのエリアベ サン・ルームは今、190というイタリアンレストランになっており、ここで昼食。近くには、ミック・ジャガーがマリアンヌ・フェイスフルと彼女の子供のニコラス と3人で住んでいたアパートメントを探し出した。このアパートで、ミックとキース は「ストリート・ファイティングマン」を書いた。なんだか、ミックが身近に感じら れてうれしかった。
ただ、ロンドンにやってきたジミ・ヘンドリクスが初めてライヴをやったブレイジ ズ跡形もなく消え、空き地になっていた。 夜、『NAVI』編集部の荒井寿彦氏が遅れて東京から到着。4人で打ち合わせ後、ロ イヤル・アルバート・ホールにストラングラーズを見に行く。ヒュー・コーンウェル は昨年すでにバンドを脱退し、代わりにジ・アラームのヴォーカリストが参加。ぼく は慣れなくて、はじめの頃は居心地が悪かったが、やがて「今のほうがいいバンド じゃん!」と感じるようになった。 いいコンサートでした。 チャイニーズを食べてホテルに戻ると、もう12時をすぎ、今はもう1時半。さす がに疲れたよ。 じゃあ、おやすみなさい。 山川健一